Android端末上でもPython3を動かすことが出来る「Pydroid 3」

こんにちは、鉄火巻です。

Pythonの勉強をちょっとだけやっています。
ただ、開発環境がPCに限られているので、家でしか実行できないという部分が問題でした。

そこで見つけたのがPyroid 3です。

play.google.com

「Pydroid 3」で何が出来るのか

これはオフラインで動くPython 3.6にIDEのようです。
僕自身が把握できている特徴としては、

といったところでしょうか。

端的にまとめると、僕程度の素人であれば大抵のことは出来ると思われます。

インストール

GooglePlayで「pydroid」と検索すれば「Pydroid 3 – Educational IDE for Python 3」というアプリが出てきます。
play.google.com

普通にインストールします。
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容量は41.85MBでした。意外と軽量。

Android 4.4以上に対応しているので、それより古い端末では利用できません。
とはいえ、4.4 KitKatはリリース日が2013年10月31日なので、今時の端末であればそもそも気にする必要はないでしょう。
古い端末を再利用するときだけ気を付けてください。

ちなみにアイコンはこんな感じ。
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起動するとインストールが始まります。
しばらく待ちましょう。
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また、C++IDEをインストールしてみてね、って出てきます。
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多分、インストールはしなくてもいいと思われます。

インストールが終わればIDEの画面が姿を現します。
普通のエディタとおおよそ同じですね。
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Hello World“してみる

まずは”Hello World“をしてみましょう。
単純に、

print("Hello world")

で実行します。

実行するときは右下の黄色の再生ボタン(▶)を押しましょう。
実行すると、コンソール画面に切り替わります。
ちゃんとprint()文が働いてくれていますね。
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今回はこの辺で。
次回はpipを使ったパッケージのインストール、外部ファイルの読み込みなどを試してみたいと思います。

それでは、鉄火巻でした。

モバイルゲーミングPC「SMACH Z」とはどういう端末なのか

こんにちは、鉄火巻です。

以前からにわかに噂されていたモバイルゲーミングPC「SMACH Z」ですが、
東京ゲームショウで展示ブースがあるそうです。

ですので、「SMACH Z」のスペックなどについておさらいしてみましょう。

[目次]

基本スペック

基本スペックについてはホームページに記載があります。
以下はホームページから抜粋

APU AMD Ryzen™ V1605B with AMD Radeon™ Vega 8 Graphics
メモリ 4 GB DDR4 2133MHz SODIMM
ストレージ 64 GB HD SSD m.2
ディスプレイ FullHD Touchscreen 6” 1920×1080
Wi-Fi 802.11 b/g/n/d/e/h/i
Bluetooth v2.1+EDR/v3.0/v3.0HS/v4.0
インターフェイス USB-C, USB-A, Micro USB, Display Port, SD card, Audio minijack
充電 Charger USB-C 20V 3A 60W. Plug EU/US/UK/AU
OS SMACH OS Linux based distribution
Shell(外観) Black Frontal Shell

また、ショップでは基本スペックで80,910円と表記されています。
これは予約時のみの価格で、10%オフになっているとのこと。
通常価格は89.900円のようです。

上から順に。

APU

APUは「AMD Ryzen™ V1605B」
これは組み込み用のAPUです。
基本情報は
4C8TH、
TDPが15W、
クロックは通常2.0GHz、ブースト時3.6GHz、
グラフィクスとしてRadeon Vegaを8基積んでいます。

CPUベンチマーク

以下のサイトにベンチマークがありました。
AMD Ryzen Embedded V1605B vs Intel Core i5-8350U
これによると、シングルスレッド性能とマルチスレッド性能が「Intel Core i5-8350U」に1割ほど劣る性能のようです。

AMD Ryzen™ V1605B Intel Core i5-8350U
Cinebench R15 CPU Single 64Bit 142.15 154.59
Cinebench R15 CPU Multi 64Bit 455.56 496.78

また、デスクトップPCのCPUと比較すると、は「Intel Core i3 8100」とほぼ同等。
Intel Core i3-8100 vs. Intel Core i5-8250U – Benchmark & CPU Comparison – compare CPU at cpu-monkey
確かにゲームをプレイする最低限のCPU性能は確保できているようです。

ちなみにPassmarkにはスコアはありませんでした。

グラフィクス

上記の通り、Radeon Vegaを8基積んでいます。
これが何かというと、Ryzen 2000Gシリーズの「Ryzen 3 2200G」と同等です。
以下のURLを参考にすると、Intelの内臓GPUと比べてかなりの高性能のようです。
【レビュー】【本日発売】GPU内蔵になったRyzenの性能をベンチマーク – PC Watch
「Ryzen 5 2400G」「Ryzen 3 2200G」レビュー。デスクトップPC向けRaven Ridgeはゲーマーの選択肢になるか? – 4Gamer.net

勿論、Ryzen 3 2200Gはデスクトップ版なので単純比較できませんが、Intel製のCPUを積むGPD WINなどと比べれば高性能なのではないでしょうか。

メモリ

これは4GBがデフォルトになっています。
実際のところ、4GBは今のWindows10では最低限の水準です。
ブラウザの起動などについてはおおよそ通常通り使用できるでしょうが、ゲームをプレイするにあたっては足りないようには感じます。
軽量なゲームであれば十分かもしれませんね。

メモリ容量に関しては下記のカスタマイズで8GB、16GBに変更できます。
8GBに増やせば最低限ゲームは出来るようになると思われます。

ディスプレイ

これは6インチサイズのフルHDです。
今時の大きめのスマホとほぼ同等と考えてよいでしょう。

また、タッチスクリーン搭載です。
とはいえ、PCゲームでタッチスクリーン対応のゲームはそこまで多くありません。

恐らく、タッチスクリーンはスマホと同等の使い方になるのでしょう。
見たところ、キーボードが折りたたまれているといった様子はありません。
また、公式サイトにもキーボードに関する情報は見られなかったので、文字入力などに利用するのでしょう。

Windows10のタブレットモードで使用できるタッチキーボードにはフリック入力も搭載されているので、入力もそれほど問題にはならないのではないでしょうか。
まあ、僕はフリック入力できないんだけどね…。

ワイヤレス系

ワイヤレス通信についてはあまり明るくありませんが、ざっと見たところ、よく使われているものはおおよそすべて載っている、といった印象です。
SMACH ZはおおよそWi-Fiでの通信が通常使用の回線となると思われるので、一通り搭載されていることはうれしいですね。

また、Bluetoothはv4.0に対応しています。
モバイルルーターなどの場合、v4.0が使用されているので、これらも使用可能でしょう。
ですので、外出時でも利用しやすくなっていると思われます。

その他

充電は今時のUSB Type-Cです。
最近はUSB Type-C搭載の機種も増えてきたので、スマートフォンと充電器、モバイルバッテリーを共有できると思われます。
そういう意味では、USB Type-Cの普及もPC界に恩恵が出ていると言えますね。

スペック違いの3種類

公式ホームページには「SMACH Z」は3種類表示されています。

SMACH Z SMACH Z PRO SMACH Z ULTRA
メモリ(GB) 4 8 16
ストレージ(GB) 64 128 256
カメラ 5 MP 5 MP
価格 89,900円80,910円 119,500円107,550円 144,500円130,050円

ゲームすることを考えればメモリは最低限は8GBのスペックのものを購入したいところですね。
Windows10自体もそこそこのメモリを使用することになっているので、8GBほど確保しておけばこのスペックで動作するゲームにとってはある程度事足りると思われます。

また、ストレージに関してもSDカードスロットがあるため、最小構成の64GBなどでもゲーム自体には問題はないかもしれません。
勿論、容量の大きなゲームをする場合は、高速な内蔵ストレージを足しておいた方がいいと思われます。

構成の変更

公式のストアページからBTO的に構成を変更できることが分かります。
以下はホームページに表示されていたオプション群です。
変更可能な部分は、メモリ、ストレージ容量、カメラの有無、OS、shell(外観)の5か所です。

メモリ

4GB 8GB 8GB(Dual Channel) 16GB
価格差(円) +10,350 +13,050 +21,600

メモリは8GB以上のものを選んだ方が無難に思われます。
その場合、価格は少なくとも91,260円となります。
ちょっと高いですね。
4GBの追加で1万円近く値段が上がるのは、もしかしたら内部ははんだ付けのタイプのメモリなのかもしれません。
そうであれば、後々追加できない可能性があるので、元から目的のゲームがどれくらいのメモリ容量を必要とするのかを把握しておいた方がいいかもしれません。

ストレージ

64GB 128GB 256GB
価格差(円) +10,350 +21,600

これについてはSDカードで賄うことが出来るかどうかとなります。
上でも書きましたが、大容量のゲームの場合、ストレージ速度が炉度時間に影響をもろに与えます。
ですので、ゲームの必要容量が大きいタイトルがしたければ、元から大容量のものを選択しておいてもいいかもしれません。

また、ストレージはM.2と書かれているため、ガワを開けることが出来れば自分で交換することが出来るかもしれません。
これは発売後の人柱になってくれる方を期待するしかありませんね。

カメラ

5 MP
価格差(円) +5,940

これはゲームによっては必要かもしれません。
ただ、カメラ位置がホームページなどでは確認できませんでした。

インカメラであれば、SkypeやDiscordをしながら顔を撮影できますし、実況動画の撮影なども単体で録画できるので便利かもしれません。
ただ、フロントカメラであればほとんどの場合不要と思われます。
しいて言えばARなどの用途でしょうか。

OS

SMACH OS Windows 10 Home
価格差(円) +11,610

OSは「SMACH OS」と「Windows 10 Home」の2つから選ぶことが出来ます。
「SMACH OS」はLinuxをカスタムしたOSのようです。
Linuxでも多くのゲームが稼働するようですので、超メジャーなゲームであればプレイできると思われます。

また、先日SteamからLinuxでもより多くのゲームをプレイできるようになる、Protonというツールが配布されました。
kurogane-games.hatenablog.com
これはLinuxWindows用ソフトを起動することが出来るようになるWineというプログラムをSteam側がカスタマイズしたものとなります。
そのため、SMACH OSでも大抵のゲームはプレイできるのではないでしょうか。
OS自体は恐らく手動でインストールできると思われますので、後から購入してもかまわないでしょう。

shell(外観)

Deep Black Radioactive Green Indigo Pearl White Red Fire Zombie Golden
価格差(円) +3,600 +13,500

外観でも、一部のモノはお金がかかります。
ZombieとGoldenは恐らく塗装の仕方が特殊なのでしょう。
その他の色はお金がかからないので、好きな色にしていいでしょう。

結構性能も高く、使い道も多そうですね。
しいて言えば値段がネックですが、これは対抗機(?)であるGPD WIN2なども高価なため、この類のPCの購入を検討している人にとってはそれほど問題とはならないでしょう。
また、カスタマイズ自体は可能なようなので、お財布と合わせて注文すればいいと思われます。

というか送料はどうなるんでしょうか?
日本円表示がされているくらいなので、最低限、代理店は出来ると思われます。
発売が楽しみですね。

それでは、鉄火巻でした。

python-pptxインストール直後にエラーが出たときの対処法

こんにちは、鉄火巻です。

 

今回はプログラミング系の記事。

python-pptxインストール直後にエラーが出たときの対策を書こうとと思います。

概要

 PythonからPowerPointファイルを生成しようとしたらいきなりエラーを吐きました。

まずはインストール 

pip install python-pptx

次に下のGetting Startedの「Hello World! example」の実行でエラーがいきなり出ました。
Getting Started — python-pptx 0.6.13 documentation

エラー1「lxmlモジュール」

ImportError: cannot import name 'etree' from 'lxml'

これは以下を実行したら改善(?)した。

pip install lxml -U

バージョンとかの問題だったのかな?

エラー2つ目「Pillowモジュール」

上記の「lxml」モジュールの問題が解決したら次に以下の問題が出た。

ImportError: No module named Image

同じくアップグレードをかけても解決しなかったので、再インストールを試みたら問題無くGetting Startedの「Hello World! example」が実行できた。

pip uninstall Pillow
pip install Pillow

これは何が問題だったのかは不明。
少なくとも、Python自体を再インストールしたら改善した、ってのをweb上で見つけたので、代わりにモジュールを再インストールしてみたらうまくいった。

これで問題無くPythonからPowerPointファイルを生成できるようになりました。

ぱちぱち。

それでは、鉄火巻でした。

Athlon 200GEの性能はどの程度になるのか?詳細スペックとベンチなど

こんにちは、鉄火巻です。

Zenコアが搭載された低価格APU「Athlon APU」AMDより発表されました。

[Amazonでの購入はこちら]

AMDが低価格帯CPUで巻き返すことはできるのでしょうか?

リークや発表から判明した詳細スペックと、ベンチを見ていきましょう。

[注意!]現在、一部マザーボードにて、映像端子の一部が使用不可能になる例が報告されているようです。

下記のAsrock社のA320M-HDVでは、DVI端子が使用不可(BIOSバージョン:P4.80)になってしまうようです。

製品により使用不可になる端子も異なるので是非確認の上、ご購入ください。

詳細: https://www.ask-corp.jp/supports/amp/amd-athlon-200ge-cpu-video-output.html

 

[目次]

概要

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2018年9月6日にAMDより、Athlon APU」の発売が発表されました。

今回発表されたAthlon APU」は「Zen」コアと「Vega」グラフィックス・アーキテクチャを搭載したAPUになります。

公式サイトなど

Athlon 200GEが公式サイトに載っていました。

デスクトップ用AMD Athlon™およびAMD Aシリーズ・プロセッサー | AMD

また、公式発表のページも追加しておきます。

www.amd.com

詳細スペック

リーク、発表内容を合算したもの。

おおよそ判明している情報はフルで情報が入っているかと。

Athlon 200GE
Zen アーキテクチャー世代 Raven Ridge(第2世代)
製造プロセス 14nm
ソケット AM4
コア数/スレッド数 2/4
ベースクロック 3.2GHz
ブースト最大クロック 不明 なし(3.2GHz)
L1 Data キャッシュ 64kB(32kB*2)
L1 Inst.キャッシュ 128kB(64kB*2)
L2キャッシュ 1MB(512kB*2)
L3キャッシュ 4MB
iGPU Radeon(Vega)×3基
GPU最大クロック 1000MHz
メモリサポート DDR4-2933
TDP 35W
価格 $55

やはり目を引くのはこのAPUの本質である第2世代Zenアーキテクチャ搭載かつ、Vega搭載のあたりですね。

この辺はベンチで見ていきましょう。

また、TDPがかなり抑えられています。

35Wってシステム全体で白熱電球以下に抑えられそうだね。

あとは値段でしょうか。

他のZenアーキテクチャ搭載CPUと比べて露骨に値段が抑えられています。

追記

ホームページでスペックが公開されています。

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AMD Athlon™ 200GE APU | AMD

おおよそ、リーク通りでしたね。


[ソース]

https://www.4gamer.net/games/300/G030061/20180905032/

https://www.overclock3d.net/news/cpu_mainboard/amd_reveals_their_athlon_200ge_apu_with_vega_3_graphics/1

https://www.overclock3d.net/news/cpu_mainboard/amd_dual-core_quad-thread_athlon_200ge_with_vega_graphics_appears_on_sisoftware_database/1

http://www.benchmark.pl/aktualnosci/amd-athlon-200ge-zapowiedz-premiery-procesora-cena-i-specyfikacja.html

公式ベンチ

発表での比較対象のCPUはIntelのPentiumG4560 となっています。

色々とベンチの結果が示されているのでひとつづつ見ていきましょう。

GPU性能、CPU性能、ワッパの概要

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言いたいことはG4560と比べてCPU性能はほぼ同等、グラフィック性能を加味すれば1.6~1.7倍くらいしているってことでしょう。

Vega搭載がゴリゴリに効いていますな。

あと、ワッパがG4560の倍です。

この辺りはZenアーキテクチャの恩恵などもあるでしょう。

Vega自体はそこまでワッパはよくないと聞きますので、Vegaが3基に削減されたのはワッパを考慮してのことなんでしょうか?

このワッパ部分はTDPからも読み取れます。

性能がほぼ同等、かつ、TDPは「200GE」が35W、「G4560」が58Wなのでそもそもの消費電力の基準が違います。

ノートPC搭載CPUのレベルまでTDPが下がっていますね。

ベンチ一覧(CPU性能など)

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その他性能比較です。

明らかに言えることは、以前からあるAPUのAMD A6-9500E」の2倍の性能になっている点です。

明確にAMD側の低価格CPUの性能が上昇していることが分かります。

ただし、G4560との比較ではいまいちパッとしません。

システム面で有利なことと、Blenderが使いやすいことはわかりますが、それ以外は若干劣るもしくはほぼ同程度なので、CPU性能のみに注目した場合、G4560→200GEの乗り換えはほぼ無意味でしょう。

内臓GPU性能

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ゲーム性能についても比較があります。

これはG4560と比べて明らかな性能差があります。

いわゆるeスポーツ的なタイトルにおいて、HD画質でおおよそ60fpsを出せています。

これは「9500E」はもちろん、Intel側の「G4560」に対してもかなりの性能差を見せつけることが出来ています。

[追記]

公式サイトでもeスポーツについてHDでプレイ可能という部分を売りポイントにしているようです。

“最も人気の高いesportsゲームのHD 720pでのプレイが可能”

デスクトップ用AMD Athlon™およびAMD Aシリーズ・プロセッサー | AMD

内臓GPUを使わないゲーム性能

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こっちはベンチのあたりから察することもできますが、すべて「G4560」に負けたという結果です。

また、さすがにGPU性能が優先されるゲームプレイでは「9500E」とも大差ありません。

少なくとも、グラボを積んだ場合でも「G4560」と同程度のボトルネックと考えてよいでしょう。

ベンチマークの値(2018/09/15追記)

公式発表の脚注にベンチマークの値が書かれていました。

www.amd.com

以下はその値を書いただけのものです。

Cinebench R15 nT

(マルチプロセッシング性能)

PCMark10 Extended

(システム性能)

3DMark11パフォーマンス

(グラフィックス性能)

Athlon Pro 200GE 357 2547 2039
Pentium G4560 368 2143 1222

ベンチマーク時の構成

CPU Athlon Pro 200GE Pentium G4560
マザーボード MSI B450 Tomahawk MSI B250 GAMING M3
メモリ 16GB(DDR4-2666, デュアルチャネル)
グラフィックス Radeon Vega 3 Intel HD Graphics 610
グラフィックスドライバ AMD Software version 18.7.1 24.20.100.6194
OS Windows 10 Pro
SSD Samsung 850 PRO 512GB

AMD Athlon PRO 200GE?

PROシリーズはビジネス向けモデルだそうです。

上記公式発表のサイトには特に違いがみられませんでした。

非公式ベンチ

海外ではすでにベンチマークが行われています。

Passmarkスコア

ちなみに、比較対象の「G4560」のPassmarkのスコアは4879です。

なので、「200GE」もおおよそ4500~5000になるでしょう

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これはそもそも結構高い方になります。

比較としては現行のノートPCのi3~i5の辺りなので、ノートPCと比べると超格安でミドルレンジのスペックが手に入ることになります。

しかも前述のゲーム性能も考慮すればかなりバランスが良いと言えるかもしれません。

[追記]

Athlon 200GEのPassmarkのスコアも公開されていました。

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Passmarkでは 5261と、比較対象のG4560より高いスコアとして設定されています。

おそらく、グラフィクス性能も含まれているので、この部分が差をつけているのでしょう。

参考としては「Pentium G5400」のスコアは5249です。

Passmark的にはG5400とほぼ同等という評価のようですね。

G5400の方が純粋なCPU性能は高いので、この辺りが不利ではあります。

最安で組むとしたら?

Athlon 200GE」のソケットがリークでAM4とわかっているので、AM4でほぼ最安構成でパーツをそろえてみましょう。

値段によってはゲーム機として安く導入できる期待が持てます。

ゲーム機並みに安くなればいいね。

おおよその値段は、

CPU (Athlon 200GE) $55  (約6,105.61 円  -9/7 19:39 UTC)
メモリ (PATRIOT PVE44G213C4GY PC4-17000 4GB) 4,750円
マザボ

(ASRock A320M)

ASRock A320M-HDV

4,980円

5,812円

ケース+電源 (サイズ OSIRIS2) 5,832円
SSD (Kingston 120GB SA400S37/120G) 3,500円
約24,000円約26,000円

[2018/0915追記]コメントの指摘の通りASRock A320Mは映像端子がないのでこの構成では利用できませんでした。訂正してお詫び申し上げます。

 合計およそ2万6千円!!

安いね。PS4やswitchより安いね。

ゲームタイトルによってはゲーム機より200GE搭載機の方がいいだろうね。

OSは…頑張って確保してくれ。

OSが余ってたらゲーム機よりも汎用性があっていいと思うね。

まあ、みんな口を揃えてデスクトップはでかいっていうけどね…。

その他予想情報

ちなみに、比較に使われたG4560ですが、最新世代ではありません。

kurogane-games.hatenablog.com

以前調べたときの記事ですが、G5400と本来は比較すべきでしょう。

若干の差異とはいえG5400vsG4560で5%くらいの性能差があるので、vsG5400でAthlon 200GEが10%ほど性能が落ちる可能性もありますね。

なので、純粋なCPU性能に関しては以前、Intel側が有利です。

あと、Pentium側も第7世代からPentiumも2コア4スレッドです。

このことを考えると、他のZenアーキテクチャ採用のCPUの持っていたアドバンテージであるスレッド数も特に強みではありません

もともとIntel側の方がシングルスレッド性能は高かったしね。

消費電力

とはいえ、売りの一つとしてワッパが倍になっているので、消費電力的な観点からはG5400にも十分に太刀打ちできるでしょう。

それこそ、YouTubeなどを見る程度であれば、家電的な立ち位置としてはAthlon200GEの方が有利になります。

日常的な利用にはAthlon200GEの方がいいかもしれません。

[追記]

消費電力についてもベンチマークが取られています。

https://static.techspot.com/articles-info/1698/bench/Power1.pnghttps://static.techspot.com/articles-info/1698/bench/Power2.png

アイドル時:25W

最大消費電力:67W

[ソース]https://www.techspot.com/review/1698-amd-athlon-200ge/

デスクトップPCなのにかなり低消費電力ですね。

まあまあのスペックですがこれならご家庭でも消費電力を(そこまで)気にせず使用できそうですね。

グラフィックス性能

また、Athlon 200GEはIntel側に内臓GPU性能でかなり対抗できます。

なので、上記ベンチ結果にもありましたが、HD画質のゲームプレイに対しては60fpsを超えていることは十分に実用的な範囲です。

安価なゲーム機としても導入しやすいでしょう。

ゲームプレイ

Athlon 200GEの内臓GPUでゲームをプレイしている方(TechEpiphanyさん)がいらっしゃいましたので、主要なゲームを張っておきます。

PUBG

HD画質でおおよそ30FPS前後といったところでしょうか。

最低限はプレイできそうです。

www.youtube.com

Fortnite: Battle Royale

HD画質なら60FPSはでています。FHDにしても30FPS前後は出るようです。

www.youtube.com

GTAV

HDで60FPS前後、FHDもで40FPS位出ますね。

www.youtube.com

長くなりそうなのでこの辺りで。

気になる人はTechEpiphanyさんの再生リストを見てみてください。

www.youtube.com

また、Athlon 200GE Vega 3 」で検索すると、目当てのタイトルでプレイしている人が見つかるかもしれません。


以上。

今回は発表とリークの情報を合わせて「Athlon 200GE」の性能がどれくらいかを予想(?妄想?)しました。

前情報通りであればPCゲームの入門機に最適といえるでしょう。

かなりおすすめになるかもね。

技術の進歩は偉大だわ。

というか、低価格+全方向へのノーマル性能+高ワッパを考えると、低価格PC界を蹂躙(?)することは出来るかもしれません。

まあ、個人的な予想ですが…

それでは、鉄火巻でした。

[Amazonでの購入はこちら]